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ハトメ加工とは?現場シートで使われる種類や素材、加工手順をご紹介

2022年11月15日

現場シートに施されているハトメ加工とは何かをご存知でしょうか?今回は、ハトメ加工の大切な役割や素材、種類についてご紹介したいと思います。

また、ハトメ加工の手順についても弊社の事例も含めてまとめてみました。ハトメ加工がどのようなものか知りたいという方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。

ハトメ加工とは?役割と種類

まずは、ハトメ加工とは何かを理解するために、その役割とハトメの種類についてまとめてみました。

ハトメ加工の役割

ハトメ加工とは、シートの紐を通す部分に施す、劣化や破れを防止するための加工です。
現場シートや養生シートでは、シートの隅に穴を作ってそこに紐を通して固定するのが一般的ですが、穴を開けただけだと強度が弱く、徐々に破けてしまいますよね。
そのような劣化や破れを防ぐために、穴の周りに取り付けるのがハトメ加工の主な役割です。

ハトメの種類

ハトメは、形状や材質の違いによって、さまざまな種類に分けられます。

ハトメの形状

形状としては、”片面ハトメ”と”両面ハトメ”の2種類があります。
片面ハトメは、”菊割ハトメ”ともいい、裏側が菊のように放射線状に広がることによってハトメを固定するものです。
両面ハトメは、裏面の座金パーツがセットになったハトメで、2個のパーツで表と裏から生地を挟みます。
現場シートを固定する場合には、見栄えが良く強度も高い両面ハトメがおすすめとなっています。

ハトメの材質

主なハトメの材質は、下記の4種類です。
材質 特徴
真鍮(しんちゅう) 色:ゴールドのものが多い
耐久性:高い
ステンレス 色:シルバーのものが多い
耐久性:高い
アルミ 色:シルバーのものが多い
耐久性:中強度
プラスティック 色:バリエーションが豊富
耐久性:弱い
上記のように、真鍮(しんちゅう)は、亜鉛と銅から作られており、強度が優れています。色はゴールドのものが多くなっています。
シルバーのステンレスも、強度が高いことが特徴です。
ただ、真鍮もステンレスも取り付けには強い力が求められます。
シルバーのアルミは柔軟性があり、弱い力でも取り付け可能ですが、強度には難があります。
プラスチックは黒や透明など、色のバリエーションが豊富です。取り付けは簡単ですが、強い力が加わると割れてしまうことがあるようなので注意が必要ですね。

弊社が現場シートで使っているハトメの種類

弊社が現場シートに使用しているハトメは、基本的にはゴールドの真鍮製となっております。
サイズは「28番」で、内径12㎜・外径23㎜となります。
ただし、ご希望がある場合には、シルバーのハトメ(アルミ製)にも対応可能です。

加工方法の種類

ハトメ加工は、ひとつの方法だけではなく、さまざまな加工方法があります。

ここでは、弊社で対応可能な加工方法の種類をご紹介します。
主に以下の4種類です。

  • 周囲ロープ縫い込みハトメ加工
  • 四辺カット+ハトメ加工
  • 四辺カット
  • 袋加工(内袋仕様)

それぞれ強度やおすすめの設置場所が異なります。
現場シートでの利用を検討中の方には、生地周りにロープを縫い込み強度を上げた”周囲ロープ縫い込みハトメ加工”をおすすめしています。

ハトメ加工の手順

続いて、ハトメ加工の手順を弊社の事例をもとにまとめてみました。
ハトメ加工の現場の様子を映したYouTube動画も載せていますので、参考にしてみてください。

機械を使ったハトメ加工手順

機械を使った加工は、以下の手順で行っています。

  1. サイズやハトメの位置の間隔を決める
  2. ハトメを打ちたい位置にシートを入れる
  3. 足元や手元にあるボタンを押して穴開けとハトメ打ちを同時に行う
機械でのハトメ加工にかかる所要時間は、1穴につき1秒足らずで打てるため、素早く進められます。

以下の動画では、実際の作業手順をご確認いただけます。

 

手打ちによるハトメ加工手順

メッシュ素材の現場シートなど特殊なハトメを打つ場合など、シートが破れることを防ぎたい場合は手作業でハトメを打つことが多くなっています。

弊社では、主に以下の手順で手打ち加工を行なっています。

  1. シートにハトメの穴をあける
    ハトメ手打ち加工手順1
  2. 穴のあいたシートにハトメを差し込む
    ハトメ手打ち加工手順2
  3. 金槌や木槌などでよく締まるまで打ち込む
    ハトメ手打ち加工手順3

 

ハトメ加工のピッチ(間隔)とは?

ハトメ加工のピッチとは、どれくらいの間隔でハトメをシートに打ち込むかということです。
現場シートにおけるハトメ加工の適切なピッチは、設営する環境や設営方法、シートのサイズによっても異なりますので、一概に何センチと定めることはできません。
業者によって、500mmを基本としているところもあれば、1,000mmを標準としているところもあるようです。

弊社のハトメの標準ピッチ

弊社の現場シートでは、ハトメのピッチ(間隔)の目安を450mmとしています。
この間隔は、足場にシートを付けるために、300〜450㎜ピッチが標準となることが理由です。
実際に弊社での注文が多いピッチは450㎜ピッチとなっています。
また、お客様の中には、100mmピッチや150mmピッチでハトメ加工をして、幕を看板のように設置される方もいます。
100mmピッチより狭い間隔の場合には別料金をいただいておりますが、ご希望がございましたら、ハトメのピッチは変更可能ですのでお気軽にお申し付けください。

ハトメ間隔別のメリットと考え方

参考までに、ハトメピッチが狭い場合と広い場合のメリットをご紹介させていただきます。

■狭い幅の場合(100mm~200mm程度の間隔)

ハトメの間隔を狭く作ることで、強風などにも強くなるため高所や海沿いなどでも安心して設置できます。
このような場所では強風による幕のバタつきが予測され、広いピッチで加工した場合にはバタつきによって幕にシワがついたり、最悪の場合ハトメ穴から破れが発生するかもしれません。そこで、ハトメの間隔を狭く作ればこのようなリスクを抑えられます。

■広いピッチの場合(450mm以上)

ハトメの間隔を広く作ることで、設置できる場所に対しての対応範囲が広くなります。
横断幕や懸垂幕などにハトメ加工を施す場合、現場シートと違って設置場所が多岐にわたります。そのため大体1m程度の広めのピッチで製作するのがオススメです。また、この場合加工する箇所を少なくできるため、シートの絵柄を邪魔せずデザインを最大限に活かせますね。

現場の足場シートにおけるハトメ加工の役割

現場シートのハトメ加工

足場シートとは、工事現場・建築現場の足場に設置する養生幕のことです。
本来の目的は、建築現場を覆って飛散防止などをすることですが、顧客の目に入りやすいシートに広告を印刷することで宣伝効果も期待できると考えています。
また、足場シートのハトメ加工は耐久性の向上も大きな役割です。
足場シートは屋外で雨風にさらされますから、耐久性が重要になります。生地が破けてしまうことを防ぐためにシートに穴だけをあけて紐を通すのではなくハトメ加工を施しています。
なお、弊社の現場シートは周囲を折り返して、ハトメがちぎれないようにロープを1本縫い込んで縫製しておりますので、耐久性の面で安心してお使いいただけます。

まとめ

この記事では、ハトメ加工とは何かをご紹介し、現場シートでの役割や使う素材と種類まで幅広い情報をまとめてみました。
ハトメ加工には、現場シートを設置するためだけではなく、紐を通す部分の破れを防止する重要な役割があることがわかりますよね。
弊社の横断幕や現場シートにも必ずハトメ加工を施して、トラブルを防止するようにしています。
なお、ハトメ加工はターポリンやメッシュターポリンなどの現場シートだけではなく、応援幕などの布の幕にも使われています。弊社でもご要望があれば作成可能です。お気軽にご相談ください。

弊社では全300種類以上のデザインテンプレートをご用意しております。

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