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足場で使われる養生シートと養生幕の認識の違いとは?役割や費用目安を解説

2022年4月22日

建築現場の足場に必要不可欠な「養生」。
建築現場の広告市場では、「養生シート」「養生幕」のように類似した言葉が色んな形で聞こえてきます。
一見同じものを示していそうなこの2つの言葉ですが、実際には、他の認識として使われていたりもします。

この記事では、建築現場の足場で使われている「養生シート」と「養生幕」の認識の違いを整理しながら、それぞれの役割や費用目安とともにわかりやすく解説します。
それぞれの違いをすっきりさせて、現場の安全対策自社の宣伝・ブランディングを効果的に行いましょう。

テンプレート一覧

足場で使用されている養生シートとは?

足場画像

建築現場の足場で使用される「養生シート」とは、“足場”を保護するシートのことを示します。
「養生」という言葉は、「本来のあるべき姿でいられるよう保護をすること」の意味をもち、建築や引越しなどの作業でも、周囲を傷つけたり汚したりしないよう保護する意味で用いられます。場合によっては人に対して使われることも。

そうした成り立ちもあり、一般的に「養生シート」という言葉が示すものは、塗装時に使う保護シートや自動車を保護するシートなどと非常に幅広いですが、建築現場の足場においては、この「養生シート」という言葉は、建物全体をカバーしているシートを示します。

現在の日本の建築現場では、グレー・グリーン・ブルーで無地の「養生シート」が多く、これは「現場シート」「メッシュシート」などと呼ばれることもあります。
また海外などでは、街の景観を損なわないよう建物のデザインをプリントした「デザイン養生シート」が使用されるケースもあります。

はじめに、建物全体をカバーする養生シートの役割や費用目安について解説します。

●養生シートの役割

足場シート画像

建築現場の足場に使用される養生シートは、保護や安全を目的として設置される重要なアイテムで、以下のような役割を果たします。

1.粉塵や塗装の飛散防止

粉塵

建築現場では、作業内容によって粉塵や塗装の飛散が問題となるケースが多々あります。粉塵や塗装が風に乗って近隣住民に迷惑をかけると、クレームや工事の中断につながるため注意が必要です。
そこで、養生シートの設置と散水をしながら作業することで、周囲への悪影響を最小限にとどめられます。

2.騒音対策

騒音計測器画像

養生シートには、工事で発生する騒音を軽減する役割もあります。
近隣住民へのお知らせや挨拶で、工事中の騒音に対する理解を得ているとはいえ、人によってはストレスを感じることも考えられます。
とくに集合住宅や工期が長くなる場合は、防音性能に優れた養生シートを使うなど、近隣への配慮が必要です。

3.落下物による危険防止

落下物

工事中は作業員が細心の注意を払うとはいえ、工具や資材を落としてしまうこともあり得ます。
通行人や走行中の車両にぶつかると、人命にもかかわる大きな事故につながるでしょう。養生シートを設置して足場全体をカバーすることで、誤って落下した工具や資材などによる災害を防止できます。

4.作業員の転落防止

作業員

高所作業では墜落制止用器具(安全帯)の使用が義務付けられているものの、墜落や転落による労働災害が多発しているのが現状です。
そこで、厚生労働省により足場に「墜落防止措置」を取るよう定められていますが、その中には養生シート(メッシュシート)の使用も含まれています。
(参照:厚生労働省 )

●養生シートには基準がある

禁止を表す人の画像

建築現場の足場に取り付ける養生シートは、何を使ってもいいわけではありません。
使用可能な養生シートは、「日本工業規格A8952(建築工事用 シート)」により明確な基準が定められています。

たとえば、防炎性を有する合成繊維である必要があり、ターポリン素材などがよく使われています。

ターポリン素材の特徴について詳しく知りたい方は、「メッシュターポリンの活用法 – 建築現場のイメージシート【現場シート・足場シート・養生幕のことなら 】」をご覧ください。

●養生シートのサイズと目安価格

サイズや価格のカバー画像

足場に使用する養生シートは、分割した長方形のシートを組み合わせて繋げていくのが一般的です。1.8m×3.6mまたは1.8m×5.1mほどのサイズをつなぎ合わせるのが主流で、このサイズは、日本の古くからの長さの単位「1間」が基準となっています。この「1間」は建物の寸法に使用されることが多く、畳なども1間を基準に作られています。「1間」はメーターに換算すると約1.82mですが、諸々の便宜上、足場シートでも、きり良く1.8mのように表記しているメーカーがほとんどです。

また、現状の養生シートの費用相場は、1枚単価1,500〜2,000円前後です。防音性能のあるシート(メッシュシートでないもの)の場合はこれよりも高額になり、1枚単価4,000〜7,000円前後になってきます。
1枚1枚を組み合わせて足場に設置しますが、消耗が激しいので、長期使用する場合は定期的に買い替える必要があるでしょう。

養生幕とは

養生幕写真im110

養生幕とは、広告などのデザインイメージをプリントした幕(シート)のことです。
養生シートの一部分が、「安全第一」などの注意喚起や会社名などがプリントされているシートになっているのを見たことがある方もいるでしょう。

養生幕は養生シートと混同される場合もありますが、建築現場の広告市場では別のものとして使い分けられることの方がほとんどです。
「現場シート」「イメージシート」「PRシート」などさまざまな呼び方もありますが、基本的にはどれも同じです。
張り方は通常の養生シートと同じで、ハトメ部分に紐を通して足場に縛り付けます。

ここでは、養生幕の役割や生地の種類、費用目安を解説します。

●養生幕の役割

養生幕の役割カバー画像

養生幕は、必ず設置しなければならないアイテムではありませんが、人目に付く場所へ設置できるため、自社の宣伝やブランディング活動につながる絶好の機会となります。
高いところへ設置でき、看板と同様の役割を果たすのが最大のメリットです。

養生幕を活用することで、主に以下の3つの効果が期待できます。

1.自社の宣伝やブランディング

養生幕は、会社名をプリントすることで自社の宣伝にも活用できます。
魅力的なデザインやキャッチフレーズが注目され、新規顧客の獲得につながるケースもあります。
「創業〇〇年」「住まいのリフォームお任せください」「こだわりの天然木住宅」など、自社PRとなるメッセージを写真やイラストとともにプリントするとブランディングにも効果抜群です。

▶建設・リフォームのデザインテンプレート

2.募集や求人

建築現場を含め多くの業界で人材不足が叫ばれている中、養生幕を募集や求人として活用する会社も少なくありません。
「正社員募集中」「現場作業スタッフ急募」「職人さん急募」などのメッセージに具体的な待遇などもプリントすると、求職者が自ら訪ねてくるというメリットも考えられます。

▶募集に便利なデザインテンプレート

3.安全啓蒙

養生幕を安全啓蒙デザインにして、現場スタッフや第三者への注意喚起にも活用できます。
現場作業には事故のリスクがつきものですが、注意喚起が目に入ることで防げる可能性もあります。
「頭上注意」「重機の下に入るな」「気を抜くな!家族のもとへ帰るまで」「5S運動実施中」など、さまざまなデザインの養生幕で安全対策ができ、さらには企業イメージの向上にもつなげられるでしょう。

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なお、弊社では全300種類以上のデザインテンプレートをご用意しております。「自社でデザインを作成するのは難しい…」という方も、お気軽にご相談ください。
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● 生地の種類と費用目安

ここでは、弊社で取り扱っている養生幕の生地と費用をご紹介します。

通常Ⅱ種ターポリン(防炎)

Ⅱ類ターポリン

一般的に現場シートで使用され、印刷の仕上がりがよいおすすめの素材です。
低価格ですが安心の有名国産メーカーです。

サイズ/数量 1枚 10枚 50枚 100枚
1,800×1,800 8,600円 6,600円 4,800円 4,400円
1,800×3,600 13,800円 9,300円 7,300円 6,400円
1,800×5,400 21,300円 14,300円 12,000円 11,400円

 

厚手Ⅰ種ターポリン(防炎)

Ⅰ類ターポリン

Ⅱ種ターポリンよりも強度が約3倍。割高でも長持ちさせたい方におすすめの素材です。

サイズ/数量 1枚 10枚 50枚 100枚
1,800×1,800 9,200円 7,200円 5,400円 4,600円
1,800×3,600 14,800円 10,300円 8,300円 6,800円
1,800×5,400 22,800円 15,800円 13,500円 12,000円

 

メッシュターポリン(防炎)

メッシュターポリン

メッシュ状に穴の開いている素材で、通常ターポリン幕に比べて風の影響により縫製部分がちぎれる心配がかなり少なくなります。ただし、他の素材と比較して視認性に劣るのがデメリットです。

サイズ/数量 1枚 10枚 50枚 100枚
1,800×1,800 8,600円 6,600円 4,800円 4,400円
1,800×3,600 13,800円 9,300円 7,300円 6,400円
1,800×5,400 21,300円 14,300円 12,000円 11,400円

 

素材・サイズごとの価格および納期はこちら
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まとめ

建築現場の足場に使用する、養生シートと養生幕の違いについてまとめました。
他にも異なる呼び方があり、とくに決まりはなく自由に使われている場合もありますが、実際には以下のように使い分けられていることが多いようです。

養生シート:足場全体をカバーする無地のメッシュシート
養生幕:広告やデザインイメージをプリントした幕

養生シートは現場の安全・保護のための必須アイテムですが、それに加えて養生幕を活用することで、自社の宣伝やブランディング活動につながります。
低価格でありながら広告としての絶大な効果が期待できるため、PRしないのは実にもったいないです!

品質・単価・納期・デザインなど、養生幕についてのお悩みは、一度弊社「GO!GO!不動産」までお気軽にお問い合わせください!

 


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