• お役立ち情報

建設現場での防炎対策とは?

2024年9月5日

建設現場では、作業員の安全を守るためにさまざまな対策が講じられています。その中でも特に重要なのが「防炎対策」です。火災は一度発生すると甚大な被害をもたらす可能性があり、現場全体の安全を確保するためには、防炎性のある資材やシートの使用が欠かせません。

本記事では、防炎対策の重要性と、建設現場で使用されるシートの種類や当社で取り扱っている防炎仕様素材について詳しく解説します。

防炎とは?

「防炎」とは、火災の発生や拡大を防ぐために、燃えにくい素材や加工を施した製品のことを指します。防炎素材は、火がついても燃え広がりにくい性質を持つため、火災発生時の被害を最小限に抑えることができます。建設現場においては、防炎対策は作業員の安全確保や周囲の建物への火災拡大防止に欠かせない重要な要素となっています。

建設現場での防炎対策の重要性

建設現場では、火災のリスクが常に存在します。例えば、溶接作業中に飛び散る火花や、不注意で放置されたタバコの火種など、さまざまな要因で火災が発生する可能性があります。

特に、木材やビニールシートなど燃えやすい素材が多く使われる現場では、防炎対策が不可欠です。防炎仕様の資材を使用することで、火災のリスクを減らし、安全な作業環境を整えることができます。

建設現場で使用されるシートと防炎仕様が求められる理由

建設現場では、さまざまな目的でシートが使用されています。以下は、主要なシートの種類とその使用目的です。

以下でご紹介するシートはそれぞれ異なる目的で使用されますが、すべてに共通するのは、防炎仕様が求められる点です。防炎仕様のシートを使用することで、建設現場における火災リスクを軽減し、作業員や周囲の人々の安全を守ることができます。

足場メッシュシート

足場メッシュシート

足場メッシュシートは、建設現場全体を覆うために使用されるメッシュシートで、作業環境の安全性と効率を高めるための重要な役割を果たします。主に防音、防塵、落下物の防止のために使われ、工事中の騒音や粉塵の拡散を抑え、周囲の住民や歩行者の安全を確保します。

加えて、落下物による事故防止や、作業員が高所作業を行う際の目隠しとしても機能します。防炎性能が求められる理由は、火災発生時に火の回りを遅らせ、建設中の建物や周囲の建物への延焼を防ぐためです。特に都市部の密集地帯での工事では、足場メッシュシートの防炎性能は法的にも規制されています。

養生シート

養生シート

養生シートは、工事現場で機材や床面、壁面などを保護するために使用されるシートです。例えば、塗装工事や内装工事の際には、周囲の環境や既存の構造物を汚れや傷から守るために使用されます。防炎仕様の養生シートは、溶接作業や切断作業が行われるエリアで、火花や熱による火災リスクを最小限に抑えるために不可欠です。
さらに、養生シートは取り扱いが簡単で再利用可能なため、コストパフォーマンスが高いことも特長です。防炎性能があれば、より安全で安心して使用できます。

仮囲いシート

仮囲いシート

仮囲いシートは、建設現場の外周を囲むために使用されるシートで、工事中の現場を隔離し、通行人や近隣住民の安全を確保する役割を持っています。

また、防犯効果もあり、無断侵入を防ぐと同時に、工事現場の風雨による影響を最小限に抑えます。防炎性能を持つ仮囲いシートは、火災時にシートが燃え広がるのを防ぎ、周囲の安全を確保します。特に、建物が密集したエリアでは、防炎性能が必須条件とされる場合が多く、安全対策の一環として重要です。

イメージシート

(株)アサヒコーポレーション様_イメージシート

自社PRや人材募集などの用途で使用されるイメージシートは、企業のブランディングや広告効果を高めるために使用されるシートです。建設現場の外側や目立つ場所に設置され、企業のロゴ・社名・連絡先、自社の強みなどを表示することで、通行人や近隣住民、そして潜在的な顧客に対して企業の存在をアピールします。

特に目立つ位置に設置されることが多いため、防炎仕様であることは火災発生時の安全対策として重要です。また、イメージシートはブランドイメージの一環として使用されるため、印刷の品質も重視されます。これにより、企業の信頼性やプロフェッショナリズムを強化することができ、周囲に良い印象を与えます。

防炎仕様シートのメリット

防炎仕様のシートを使用することには、さまざまなメリットがあります。これらのシートは、建設現場の安全性を確保し、火災リスクを低減するだけでなく、現場の効率や環境保護にも寄与します。

安全性の向上

防炎シートは、火災発生時に燃え広がりにくい特性を持ち、火災による被害を最小限に抑えることができます。これにより、作業員の安全を確保し、周囲の建物や設備に対する二次被害を防ぎます。

特に、高温の機材を使用する作業や溶接が行われるエリアでは、防炎性能が重要です。

法令遵守と信頼性の向上

多くの自治体や建設業界では、防炎シートの使用が法律で義務付けられている場合があります。防炎仕様のシートを使用することで、法令を遵守し、コンプライアンスを確保することができます。

また、防炎シートを使用することで、クライアントや取引先からの信頼性も向上し、企業イメージの向上にもつながります。

火災保険の適用とコスト削減

防炎シートを使用することで、火災保険の適用条件を満たし、保険料の割引を受けることができる場合があります。

また、火災による事故が防げるため、結果的に工事の中断や損害賠償のリスクを低減し、長期的なコスト削減につながります。

環境への配慮

防炎シートは、火災時に発生する有害な煙やガスの発生を抑えるため、周囲の環境への影響を軽減します。これにより、工事現場の周辺住民や環境への配慮ができ、持続可能な建設活動の一環として評価されます。

施工効率の向上

防炎シートは耐久性が高く、繰り返し使用できることが多いため、シートの交換や修理の頻度を減らし、施工の効率を向上させます。強風や厳しい気候条件でもシートが破れたり、外れたりしにくいことから、工期の遅延を防ぐ効果もあります。

当社のイメージシート素材の種類と特徴

当社では、主に広告用途として使用されるイメージシートの製作をしております。当社で採用しているイメージシート用防炎素材3種について、詳しくご紹介いたします。

通常Ⅱ類ターポリン(防炎)

Ⅱ類ターポリン

一般的な現場シート用として広く使用される素材で、価格と品質のバランスが非常に優れています。印刷の仕上がりが良く、コストパフォーマンスに優れたこの素材は、標準的な建設現場での使用に最適です。

さらに、当社のⅡ類ターポリンは、国産メーカーの材料を使用しているため、品質にも安心していただけます。

Ⅰ類ターポリン(防炎)

Ⅰ類ターポリン

Ⅱ類ターポリンに比べ、強度が約3倍で、耐久性に優れています。少々高価になりますが、長期間の使用や厳しい条件下での使用が求められる場合には、Ⅰ類ターポリンが最適です。重量も他の素材と比較して1.4〜1.9倍ほどあり、風や張力に対する耐久性が高いのが特徴です。

メッシュターポリン(防炎)

メッシュターポリン

強風が吹く場所での使用に適した、メッシュ状の素材です。風を通しやすい設計であるため、視認性は他のターポリン素材に劣るものの、風の影響でシートが破損するリスクを大幅に軽減します。特に風が強い現場での使用に向いています。

また、通常Ⅱ類ターポリン・Ⅰ類ターポリンに比べて軽量であるため、大判サイズのイメージシートにも最適です。

ターポリン素材については、以下のコラムもぜひご覧ください。
>>ターポリンとメッシュターポリンの違いとは?
>>メッシュターポリンの活用法

当社のイメージシート素材に関する よくある質問

前述の通常Ⅱ類ターポリン・Ⅰ類ターポリン・メッシュターポリンについて、

「防炎加工はできますか?」

とお問い合わせいただくことがありますが、当社で取り扱っているイメージシート用のターポリン素材は、すべて防炎素材であり、追加の防炎加工は必要ありません。

防炎証明書として「防炎シール」が必要な場合は、別途料金(100円(税別))で商品に貼付し、出荷することが可能です。標準仕様では防炎シールは付属していないため、ご注文時にお知らせください。
また、ご注文後のシールのみの発送は行っておりませんので、必ずご注文と同時にご依頼ください。

まとめ

建設現場における防炎対策は、火災リスクを減らし、作業員や周囲の人々の安全を守るために欠かせないものです。足場メッシュシートや養生シート、仮囲いシート、イメージシートなど、現場で使われるさまざまなシートには防炎性能が求められています。

当社では、安全性や耐久性に優れた防炎加工済みの3種ターポリン素材でイメージシートを製作いたします。どのターポリン素材にすればよいか迷われる場合は、お気軽にお問い合わせください。
>>お問い合わせはこちら

  • お問い合わせはこちら
  • 無料見積依頼はこちら